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 事故や低酸素脳症などで脳が傷つき、自力で移動できなくなったり、話すことができなくなったりする遷延性意識障害。「絶対よくなる」。たくさんの支えを受けながら、毎日リハビリに奮闘する青年がいる。

 宮崎市の大徳敬祐さん(28)。2006年12月、高3のときに交通事故で頭部を損傷した。野球部で外野手として動き回っていた体が全身まひ状態になった。遷延性意識障害と診断された。宮崎や福岡の病院で治療していたが、5年前から自宅でリハビリを続けている。

 「ラジオにする? テレビにする? ラジオなら○。テレビなら×」。母の容子さん(60)はベッドに横たわる敬祐さんの右手の親指を自分の手のひらに置く。親指が円を描けば○。斜めに動けば×。容子さんはそのかすかな動きを読み取る。「意識障害って言われるけど、敬祐は分かってる。ニコッて笑うし、話そうとして舌も動かす。それが音にならないだけ」

 理学療法士や作業療法士、介護福祉士、歯科医などさまざまな人が出入りし、音楽、はり、トランポリン、バランスボールなどでリハビリを行っている。

 理学療法士の恒吉朋子さんは、体のストレッチやトレーニングを担当する。うつぶせや座った状態、立った状態で体幹を鍛えたり、顔筋マッサージをしたり。「ひざや体幹に力がつき、表情も豊かになった。人の体って回復していくんだなって実感する」と話す。

 ゲームの「太鼓の達人」も使う…

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