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 全国で開設が相次ぐ公立中高一貫校。中学で高校の学習内容を教えたり、授業時間確保に工夫を凝らしたりと、各校は独自の試みを通じて学力向上や進学実績の積み上げをめざす。私立校の「専売特許」とみられていた一貫教育が、公立でも急速に広がっている。

中1秋から高校の内容

 「『私は2年間鹿児島に住んでいます』は、『I have lived in Kagoshima for two years』。じゃあ、昔住んでいた人はどう表現するのかな」。今月20日、鹿児島県肝付(きもつき)町の県立楠隼(なんしゅん)中学・高校。中学2年の授業で丸山陽介先生が生徒に呼びかけると、「I had lived!」と声が上がった。「正解。過去完了って言います」

 同校では、中1の秋から高校の学習内容を教え始める。過去完了は学習指導要領では高校で学ぶ内容だが、現在完了を教える中2の授業で触れている。「関連づけて頭に入れる方が効率的。理解もしやすい」と丸山先生。授業を受けた鎌田泰洋(たいよう)さん(14)も「流れに沿った説明で分かりやすい」と話した。

 同校は2015年4月に開校した。学校のパンフレットには「中高7限授業による学習指導 一人ひとりの夢を育み難関大学への道も拓(ひら)く」とある。全寮制の男子校で全国から生徒を受け入れ、在校生の約4割は県外出身者だ。「宇宙学」など独自の授業を行う一方、前倒し学習や、毎日午後8~10時に非常勤講師らによる寮での補習もあり、進学対策に力を入れる。

 坂中裕一教頭は「難関大への進学は保護者の大きなニーズ。進学校として立ち上げた以上、柱の一つになっている」と言う。

 京都府立洛北高校付属中学も、前倒し学習を採り入れている。中3の4月以降、国数英などで本格的に高校の内容を教え始めるが、中1の段階でも必要に応じて触れることがあるという。同校の柳沢彰紀・首席副校長は「柔軟にカリキュラムを編成することで生徒の理解度も深まり、知的好奇心も高まる。中高一貫だからこそできる取り組みだ」と話す。

■90分授業で時間を有…

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