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 北海道足寄(あしょろ)町の温泉旅館で入浴客が硫化水素ガス中毒とみられる症状で重体に陥った事故を受けて、環境省は、硫化水素を含む温泉について浴室の濃度測定を求める通知を、保健所を設置する自治体に出した。

 通知は24日付。自治体に対し、立ち入り調査などで浴室の硫化水素ガスの濃度を測定し、濃度が著しく高い場合は温泉の利用許可を取り消すように要請している。北海道の事故では濃度が国の基準を大幅に超えていたが、保健所や旅館は濃度を把握していなかった。

 温泉法は安全対策を自治体の判断に委ねており、同省は「濃度を定期的に測定しているところは数えるほどしかないだろう」(自然環境整備課)とみている。