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 共産党大阪府議団の朽原亮(くちはらまこと)幹事長(56)が白紙領収書を使って政務活動費を受け取っていた問題で、朽原氏は26日、府庁で記者会見を開き、2011年度からの5年間で約221万円を私的に流用したと明らかにし、議長あてに議員の辞職願を提出した。5年間に白紙領収書で受け取った政活費の総額約288万円を府に全額返還するという。

 党大阪府委員会によると、朽原氏は自らが副委員長を務める「党東大阪地区委員会」から受け取った計48枚の白紙領収書に、「府政報告ニュース印刷代」や書籍代として記入し、総額約288万円の政活費を受け取った。しかし、府委員会が地区委員会の会計帳簿と照合したところ、実際の支出が計約67万円だったとわかり、朽原氏が金額を上乗せして書いたことを認めたという。

 朽原氏は印刷代で、実際は1回の印刷が約7千枚だったのに、約2万枚分の金額を書くなど枚数を水増ししていた。書籍代では、別の書店で購入したものを地区委員会運営の「あづま書房」の領収書で計上していた。水増しした白紙領収書はすべて自筆だった。

 朽原氏は会見で「白紙であれば後で書き込めるという思いが働いた」と話した。流用の使途については、住宅ローンの返済や国民年金保険料、飲食費などの「家計に使った」と説明。水増し請求は11年5月31日から始まっており、11年4月から府議会の議員報酬が3割削減されたことで生活が困窮したという。

 白紙領収書を使った政活費の支出は今月16日に発覚。朽原氏はこの日、当初私的流用はないと説明していたことについて、「なんとかしのげればという思いが働いた」と釈明した。(太田成美)