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 韓国サムスン電子はスマートフォン「ギャラクシーノート7」の発火事故を受け、業績が大きく落ち込んだ。27日発表の7~9月期決算によると、スマホなどのITモバイル部門の営業利益が1千億ウォン(約91億円)で、前年同期より95・8%減った。同社は安全性の向上と信頼回復に全力を挙げるが、道のりは険しい。

営業利益が大幅減少

 8月に発売した「ノート7」の発火事故の影響で、ITモバイル部門の営業利益は、現在の会計基準になった2010年以降で最低となった。7~9月期の全体の売上高も47・8兆ウォンで前年同期比7・5%減、営業利益は5・2兆ウォンで前年同期比29・7%減だった。

 サムスンは今月11日、「ノート7」の生産・販売の中止と購入者への払い戻しを決めた。18日には協力企業の在庫について全額を補償すると発表した。

 サムスンが27日にソウルで開いた臨時株主総会でも、李健熙(イゴンヒ)会長の長男で副会長の李在鎔(イジェヨン)氏を取締役に選任することなどが議題だったが、関心は「ノート7」に集中した。同社の申宗均(シンジョンギュン)ITモバイル部門長は「ノート7」について「経営上の多大な損失を招いて深くおわびします」と謝罪した。

 申氏は当初発売した159万台のうち、85台でバッテリー内部の焼損が確認されたと説明。9月からはバッテリーの問題を解決した「ノート7」への無償交換を始めたが、交換後の製品147万台でも55台でバッテリーの内部焼損があったことを明らかにした。申氏は原因を究明するとともに、「何よりも安全を最優先する」と宣言した。

 サムスン電子は10~12月期について、既存のスマホの販売拡大を通じ、ITモバイル部門は前年同期の収益水準をめざすとしている。しかし、安全性が根本的に問われる事態に陥っており、容易ではない。

「ボトムアップの文化ない」

 「時間がかかっても、ノート7によるイメージの墜落を挽回(ばんかい)するに値する製品を発売してほしい」。株主総会では株主の男性からこんな声があがった。

 「ノート7」の失敗の原因の一つと指摘されているのは、スピードを重視するサムスンの企業文化だ。株主総会でも「早くしようとしたからノート7の事故が起きたのではないか」との指摘が出た。

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