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 全国の国税局が今年6月までの1年間に行った所得税の調査で、富裕層の申告漏れが前年比32・3%増の516億円に上ったことが国税庁のまとめでわかった。現在の集計方法になった2009年以降で最高。国税庁は「専門チームなどで積極的に調査に取り組んだ結果」としている。

 富裕層を対象にした4377件の調査のうち3480件で申告漏れを指摘し、追徴税額は120億円(18・8%増)だった。1件当たりの申告漏れ額は1179万円(31・9%増)で、追徴税額は273万円(18・2%増)。所得税の実地調査の追徴税額155万円の約1・8倍だった。

 富裕層のうち海外投資などを行っている人への調査結果も初めて公表。565件の調査のうち461件で168億円の申告漏れを指摘。1件当たりの申告漏れ額は2970万円で、追徴税額は756万円だった。