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「ハンサムマザー」はとまらない:38

今尾朝子

 話題の美術展は、週末だと入場までに1、2時間並ぶとうわさが立つこともざら。ベビーカーが行列の邪魔にならないか、静寂の中で美術鑑賞を楽しむ人たちに、子供がもし騒いで迷惑にならないか……あれこれ不安になって、子供ができてから美術館に行ったことがない、というのはママたちからよく聞く話です。

 VERYはこの夏、国立新美術館のルノワール展と共催で、子連れOKの貸し切りイベントを開きました。VERY読者のママたちを抽選でご招待。この日は子供たちが泣こうが、走ろうが、気兼ねなくアートを楽しんで!という企画でした。

 ふたを開けてみれば、バリアフリーの美術館は、子連れでも安心できるスロープが続き、子供たちは思ったより場になじんでいる様子。「いつもと違う空気を感じ取ったのか、普段は広い場所や人が集まる場所では大騒ぎのうちの子が、今日はおりこうにしていてびっくり」「本来、美術館は地べたに座って見てもいいものと知って、安心した」というのは、参加したママたちの感想です。

 10月には「『学力』の経済学」の著者、中室牧子さんの講演会を主催しました。大学構内のホールをお借りし、子連れ参加も自由に。幼児期にいかにやり抜く力や自制心などの“非認知能力”を上げるかが将来を左右する……大学の講義さながらの話に、会場のママたちは前のめりになって聴き入っていました。子供が泣けば席を立ち、内容の80%しか話を聞けなかったとしても、それもよし。「子連れでも、インプットの時間を持てたこと自体に価値があった」と言ってくれたママも。フラフラと席を立つ子供にはその場にいるみんながちょっとずつ目を光らせ、あやす光景も。そんな当たり前の状況に、子連れで来なかった人たちからの苦情はもちろんありませんでした。

 最近は、劇場などに託児所が付き、子供を一時預けて、大人がエンターテインメントを楽しめる施設も増えてきました。子連れコンサートもポピュラーに。ときには自分のためのアカデミックなスポットを探して、この秋、子連れで新たな挑戦をしてみてはいかがですか?(VERY編集長)

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