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 急成長を続ける星野リゾートですが、星野佳路代表は「まだまだ弱小」と話します。背景には海外の有力ホテルが次々と日本へ進出している危機感があります。星野代表に、同社の強みや旅館を海外展開する狙いなどについて語ってもらいました。

 ――「ホテル界のトヨタになる」と言っているそうですね。

 「ホテルは接客業ではあるが、使っている時間の大半が清掃と調理。1部屋を何分で仕上げる、一つの料理の仕込みを何分でする、という作業はまさに製造業だ。同じ作業を手際よく早くやるのが生産性が高いということ。ところが時間が豊富にあると、2時間で終わる作業を4時間かけてやっている。それは一生懸命仕事をしているようで実際は非生産的。製造業から学んだのは、生産性の高い作業手順を設計して、時間内に終わらせることの大切さだ」

 ――星野リゾートの強みは。

 「鍛えられた正社員が複数の仕事をこなす『マルチタスク』による生産性の高さだ。欧米の世界的なホテル会社は巨大になりすぎたために、自分たちの運営を阻害している部分に今更突っ込んで、手を加えにくい。業務ごとに仕事が分かれ、それぞれが治外法権になっているのが欧米のホテルの典型的な文化だ。だから私たちには十分チャンスがある。マルチタスクは国内外のどこでも通用し、大きな競争力になる」

 ――海外では、タヒチにリゾートホテルを展開していますが、大都市では「日本旅館」を出そうとしています。

 「おもてなしとかサービスが得意なはずの日本人がホテル業界は世界で負けていて、なぜか自動車業界では勝っている。それはちょっとおかしな話だと思っている。日本のホテル会社が世界に出られていない、認められていないということに正直悔しさを感じている。日本のホテルは世界に進出したのに、バブル崩壊とともに世界から取り残された。一方、ハイアットやヒルトン、マリオットなど世界のホテルが劇的に伸びた。日本のいろんな業界が世界でいい勝負をしているのに、ホテル業界はまったく太刀打ちできない。だからこそ、リスクをとってチャレンジするだけの価値のあることだと思っている」

 ――なぜ旅館なので…

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