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 横浜市港南区の市道で集団登校中の小学生の列に軽トラックが突っ込み、1人が死亡した事故で、現場に目立ったブレーキ痕がなかったことが、捜査関係者への取材でわかった。神奈川県警は、軽トラックを運転していた合田政市(ごうだまさいち)容疑者(87)=自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死傷)容疑で逮捕=が、前方に停車していた軽乗用車に気づくのが遅れたとみている。

 捜査関係者によると、急ブレーキをかけた際に路面にできるタイヤの痕跡が現場にはなかったという。県警は、合田容疑者が運転していた軽トラックがスピードを緩めることなく軽乗用車に追突し、横転しながら道路左側の小学生の列に突っ込んだとみている。

 合田容疑者は事故直後、「ブレーキが利かなかった」と話していた。事故前までアクセルやブレーキを操って軽トラックを走らせていたことから、県警は、ブレーキが故障していないか、合田容疑者がブレーキを踏んだのかなどについて調べる。また防犯カメラの映像や車の破損具合から、事故当時の軽トラックの速度も調べる。

 事故前日の27日朝、合田容疑者は横浜市磯子区の自宅を軽トラックで出た後、事故を起こした28日午前8時過ぎまで、神奈川県内や東京都内を走っていた。「どこをどう走ったのか覚えていない」と話しているという。家族は県警に「自宅のゴミと車がなく、ゴミを捨てに行ったのかと思っていた」と説明。横転した軽トラックの荷台からゴミが入っているとみられるポリ袋が路上に落ちて散乱していた。

 合田容疑者の逮捕容疑は28日午前8時5分ごろ、軽トラックの下敷きになった市立桜岡小学校1年の田代優(まさる)君(6)を死亡させたほか、1~5年生の児童4人と軽乗用車に乗っていた2人の計6人にけがを負わせたというもの。容疑を認めているという。(照屋健)