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 米連邦捜査局(FBI)は1日までに、ビル・クリントン元大統領の米投資家に対する恩赦付与をめぐる捜査資料を公表した。大統領選を8日に控えてのタイミングだけに、妻で民主党大統領候補のヒラリー・クリントン氏の陣営は反発している。

 FBIは先月28日にヒラリー氏の私用メール問題で捜査を再開したことを明らかにしたばかり。さらなる公表に、クリントン氏陣営の広報担当者はツイッターで「奇妙だ」と批判した。

 公開された資料は約130ページに及ぶが、大部分が白抜きにされ、新たな事実はない。FBIが10月31日にネットに掲載したうえ、1日にツイッターで公開を周知したことで注目が集まった。FBIは、請求に基づいて順次公開しているものだとしている。

 恩赦は2001年にスイス在住だったマーク・リッチ氏に与えられた。リッチ氏は脱税の罪などで連邦検察官に起訴されていた。リッチ氏の前夫人が民主党の大口献金者であるうえ、クリントン元大統領の図書館建設に対して多額の現金を寄付していたとされ、恩赦との関連が捜査対象になっていた。だが、結局は立件されず、05年に捜査は終了していた。(ワシントン=杉山正)