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 九州工業大(北九州市戸畑区)の学生とシンガポールの南洋理工大が共同開発した超小型衛星AOBA―Velox(アオバ・ヴェロックス)Ⅲが完成し、来月に宇宙航空研究開発機構(JAXA)が打ち上げるロケットに載せられることになった。九工大が2日、発表した。九工大が関わる衛星の打ち上げは4機目で、今回は学部生が中心となって開発した。

 衛星は縦横各10センチ、高さ22・7センチの立体で重さは2・3キロ。H2Bロケットで12月9日に打ち上げられる国際ステーション(ISS)補給機こうのとり6号機に搭載され、ISSから高度400キロの地球を周回する軌道上に放出される。放出する日程は未定。

 衛星には小型化させた電気推進機を搭載しており、放出後は九工大から無線で監視し、推進機の操作もする。また、宇宙では衛星の半導体が放射線で故障するケースがあることから、半導体の放射線特性も検証する。3種類の半導体を衛星の外部に取り付け、放射線の影響を比較する。

 開発に携わったのは、九工大と南洋理工大の学生ら計50人。プロジェクトリーダーを務める九工大工学部3年の安島久晴さん(21)は「完成した安心感以上に、宇宙でちゃんと動くかという緊張の方が大きい」と話していた。(山根久美子)