拡大する写真・図版 未完のまま制作が終わる「陶芸空間 虹の泉」=3日午後、三重県松阪市飯高町波瀬、戸村登撮影

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 三重県松阪市飯高町に、1人の芸術家が生涯をかけて制作した巨大なパブリックアートがある。「陶芸空間 虹の泉」。広さ約5300平方メートルの空間が、無数の陶芸作品で埋め尽くされている。芸術家は3年前に亡くなり、10月末、生前に創作していた最後の作品が設置された。遺族によると、全体は未完のまま、制作を終えるという。

 この芸術家は、同市出身の陶芸家の東(あずま)健次さん(1938~2013)。松阪市飯高町(旧飯高町)の国道166号沿いの波瀬地区に、「雲上の世界を陶芸で表現する」と陶器を組み合わせた巨大な作品を創り続けた。東さんが74歳で亡くなった後、妻の良子さん(56)が、東さんの思いを受け継いだが、残された作品をすべて設置して制作を終えることにした。「やるべきことはやった」と良子さん。11月いっぱいは、現地で作品の案内を続けるという。(戸村登)

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