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 紙製のパイプ(紙管)を使った仮設住宅の建設などで知られる建築家の坂茂さん(59)が3日、イタリア中部連続地震の被災地カメリーノの避難所で、被災者のプライバシーを確保するために紙管と布で間仕切りして簡易個室をつくる方法を実演した。

 坂さんが考案した間仕切りは、長さ2メートルの紙管にあけた穴に別の紙管を通して組み立て、布を安全ピンでとめて垂らす簡素なもので、ごく短時間で設置できる。この日は約450人の被災者が生活している体育館で一間をつくった。家族で避難しているフェデリカ・ロンケッティさん(21)は「いまは他人の頭がすぐそばにある状態で寝ている。いい考えだと思う」。

 坂さんの間仕切りは、東日本大震災や熊本地震の避難所でも活用された。海外での紹介は初めて。坂さんは「プライバシーは人権の最低限のもの。それすら守られない避難所が世界中にある。少しでも改善したい」と話した。(カメリーノ=山尾有紀恵)

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