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 幸手市の県営権現堂公園に、ウグイスの仲間のモリムシクイが飛来した。県内での記録は初といい、市によると連日100人前後の愛鳥家がカメラを抱えて来訪。中には飛来の情報をインターネットやSNSでキャッチし、遠く神戸市から来た人もいるという。

 5日も、えさの昆虫を追って桜並木の間を1羽が飛び回った。スズメよりひとまわり小さく、背の色は緑がかり、腹は白っぽい。

 公園管理事務所によると、姿を見せたのは10月末から。山階鳥類研究所の平岡考(たかし)専門員が現地でモリムシクイと確認した。NPO法人「自然観察指導員埼玉」の小峯昇代表理事によると、県内への飛来が記録されたのは初めてという。

 英国から北欧、西ロシアにかけてのユーラシア大陸西部に生息し、冬はアフリカに渡る。国内では日本海側や北海道でわずかに確認され、渡りのルートを間違った「迷鳥」の可能性が高いという。平岡専門員は「いつまでいるかは分からない。静かにそっとしておいた方が、鳥のためにはいい」と話した。(高橋町彰)