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 国内と韓国の海女、研究者が集う「海女サミット」が4日、志摩市で始まった。同市阿児町安乗の「たたきの浜」で地元の海女ら約20人がアワビの稚貝約3千個を放流。日韓の水産研究者と海女がアワビなどの水産資源の回復について意見交換した。

 今年で7回目。県や地元漁協などでつくる海女振興協議会と日本水産増殖学会が主催し、1府11県の海女約120人と韓国の海女7人が参加。志摩市の浜野キヨさん(68)は「アワビが減り海女はもうからなくなっている。稚貝は大きく育ってほしい」と話した。

 協議会は海女文化のユネスコ世界無形文化遺産登録をめざし、情報発信も「サミット」の目的だ。韓国・済州島の海女漁が登録される見通しになったが、日本では前提となる国の文化財指定に至っていない。

 協議会副会長の塚本明・三重大教授は「日韓の同時登録が望ましかったが、日本には韓国にはない独自の海女文化がある。ユネスコ登録に向けて活動を続けたい」と語った。(荻野好弘)