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 東京・明治神宮外苑であったイベント「東京デザインウィーク」で展示物が燃え、男児(5)が死亡、2人がけがをした火災で、燃えた展示物を作った学生が、「(展示物を照らす照明に)LED電球とともに、白熱電球も使った」と話していることが警視庁への取材で分かった。本来はLED電球だけの予定だった。白熱電球はLED電球よりも表面温度が高くなる性質がある。焼け跡からは投光器に使われていたとみられる白熱電球が見つかった。

 火災は6日午後5時15分ごろ発生。日本工業大学の学生らが作った木製のジャングルジムのようなアート作品が燃え、遊んでいた東京都港区の幼稚園児、佐伯健仁(けんと)君(5)が死亡し、父親(44)らがけがをした。

 四谷署によると、ジャングルジムの中心部分には、木くずが絡みつくように飾り付けられ、上下からライトアップされていた。本来はLED電球だけで照らすことになっていたが、作業用に持ち込んだ白熱電球が付いた投光器も使い、下からも照らしていたとみられる。署は、この白熱電球の熱が木くずに伝わって燃え広がった可能性があるとみており、7日午前、業務上過失致死傷容疑で現場検証を始めた。

 照明器具などを販売する事業者でつくる日本照明工業会によると、白熱電球はLED電球に比べて表面温度が高くなるため、火災のリスクが高いという。

「元気いっぱいな子」

 火災から一夜明けた7日、亡くなった佐伯健仁(けんと)君(5)が通う東京都港区の幼稚園には、園児が保護者らに付き添われて登園した。涙を浮かべる保護者もいて、園は沈痛な雰囲気に覆われた。

 健仁君はこの幼稚園の年中クラスだった。健仁君を知っているという保護者の女性はニュースで火災を知ったといい、「明るく、元気いっぱいなお子さんでした」と話した。別の女性は涙を浮かべ、「言葉になりません」と声を震わせた。園の職員は「昨日の出来事で、どう対応していいか分からない」と話していた。