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 東京・明治神宮外苑であったイベント「東京デザインウィーク」で木製の展示物が焼け、5歳の男児が死亡した火災で、佐伯健仁(けんと)君(5)は幼稚園の友達から「けんちゃん」と呼ばれていた。優しく、活発な性格で、運動会やバザーなど園の催しには家族3人で参加し、楽しんでいたという。

 通っていた幼稚園の川並妙子園長は7日、報道陣の取材に健仁君との思い出を語った。縄跳びや砂場など外遊びが好きで、年少の園児が泣いている姿を見ると、「お母さんのところに連れてってあげようか」と寄り添っていた。園長は「昨年4月の入園時はお母さんを恋しがって泣いたりしていましたが、今は本当に幼稚園大好きなお子さんになっていました」と言葉を詰まらせた。健仁君の母親は朝、園長から電話を受け、「楽しく参加していたのに、こんなことになって本当につらいです」と涙声で話していたという。

 同園に子どもを通わせる30代の母親は「ひとりっ子で、英会話など習い事もいっぱいして、お父さんもお母さんもすごく大事に育てていました。だからかわいそうで……」と語った。

 火災があったイベント会場の入り口には献花台が設置された。NPO法人スタッフの女性(69)は「男の子が天国に召されるようにと祈りました」と話した。