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 東京・明治神宮外苑のイベント会場で木製の展示物が焼けて5歳の男児が死亡した火災で、炎は出火直後、数秒で展示物全体に燃え広がっていたことが、捜査関係者への取材で分かった。警視庁は展示物に使われていた木くずが延焼を早めたとみており、同様の条件で再現実験をして燃え広がり方を調べる方針。

 捜査関係者によると、火元となったジャングルジム形の展示物は6日午後5時15分ごろ出火、多くの木くずが飾り付けられていた中心部分に燃え移り、わずか数秒間で全体に広がった。炎は高さ5~6メートルまで上がったという。燃えやすい木くずが火勢を強めた可能性が高く、それが避難や救助を妨げたとみられる。

 亡くなった東京都港区の幼稚園児、佐伯健仁(けんと)君は展示物の中心部分で見つかった。入り組んだ骨組みの中心部分で遊んでいたとみられる。死因は焼死で、肺からは煙を吸った形跡が確認されなかったという。

 国土交通省などによると、アート作品などの一時的な展示物は建築基準法の対象にならず、安全基準も設けられていない。建築物を対象とする消防法令も、今回のような展示物は対象にはならないという。