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 中部電力は朝日新聞の取材に応じ、浜岡原発(静岡県御前崎市)で進める1、2号機の廃炉作業の「クリアランス」の様子を初めて公開した。記者が放射線管理区域に入った。クリアランスは廃炉による解体で出る廃棄物を資源として再利用するための制度で、地中への埋め立て処分が必要な放射性廃棄物を極力減らすために欠かすことができない。

 いくつもの検問を通り、専用のつなぎに着替え、線量計を胸に付けて放射線管理区域に入った。2号機タービン建屋の3階。巨大な鉄製の物体が横たわる。5号機発電用タービンのローター軸だ。重さは約150トン。その奥ではビニールハウスの中に同じような物が横たわる。案内の担当者は「測定ハウス」と呼んだ。軸は3本あった。

 中部電はまず、不具合で交換した5号機低圧タービンで先行してクリアランスを進め、技術の確立を目指す。タービンは原子炉で発生させる蒸気を受けるため放射性物質に触れ、放射線を出す。表面を削って除染し、放射線量を測る作業を続けている。ハウスの中では3人の作業員が軸に測定器を当て、線量を測っていた。全体で77・2トンに及ぶタービン翼については、解体、除染、測定を終え、原子力規制委員会の確認を受けて敷地内に保管している。

 建屋内の別のフロアには1、2号機で解体した装置の仮置き場が設けられ、運び込みが始まっていた。1号機のタービン建屋に移ると、作業員2人が発電機制御盤の解体・仕分け作業をしていた。電線や配管を切り刻み、専用の容器に詰めていく。

1万8千トン活用目標

 放射性廃棄物かクリアランス物かを分ける基準は放射線量が年0・01ミリシーベルト以下であること。この線量は自然界の放射線から受ける線量の100分の1以下に相当する。放射線を出す物は除染をしてきれいにし、放射線を出さない物はそのことを証明する必要がある。最終的には国の原子力規制委員会の確認を受ける。

 1、2号機の廃炉は4段階で計…

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