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 米議会上院の共和党トップ、マコネル院内総務は9日の記者会見で、環太平洋経済連携協定(TPP)の承認について「明らかに今年法案が提出されることはない」と明言した。TPP離脱を訴えた共和党のトランプ氏が大統領選で勝利し、米国のTPPの承認は当面は絶望的となった。

 オバマ政権は、大統領選後から来年1月の次期議会開始までの「レームダック(死に体)」期間の議会承認に向け、調整を本格化させる予定だった。ところが、「就任初日にTPPを離脱する」と公約したトランプ氏が大統領選で勝利。次期大統領の就任前にTPPを承認するのは困難となった。

 TPP参加12カ国のうち、日本、豪州、ニュージーランド、シンガポールの4カ国の駐米大使が10日、米議会でのTPP承認を訴える記者会見を予定していたが、「参加者のスケジュールの都合のため」として中止となった。(ワシントン=五十嵐大介