臼井昭仁
「クラシック」「名車」などとうたった古い車の愛好家が集うイベントが人気だ。愛車とともに参加を希望する人も年々増えている。半世紀前の高度経済成長期に発売された国産車を持っている人も珍しくないが、維持には金も手間もかかる。彼らに聞いた。なぜ、どこがいいのですか?
1966年式のトヨタ自動車「クラウン」を置いた広さ56平方メートルの車庫には、バーカウンターに四つの椅子、55インチのテレビのほか、車に関する雑誌やDVDが並ぶ。愛知県豊田市の長谷川勝美さん(61)が昨年秋、トヨタ自動車を定年退職した際、愛車のために建てた。
16年前、たまたま通りかかった同県豊川市の販売店で見つけた。「三河5」のナンバーを付け、発売当時のままのオリーブグリーンの塗装に一目ぼれ。妻には「そんなポンコツどうするの」と反対されたが、120万円を払ってすぐに購入した。
エアコンがないから夏は蒸し風呂状態になり、隙間から雨水が入って床が水浸しになったことも。「乗りこなすための努力がいる車、これこそが魅力です」
楽しみは、愛好家が集まるイベントに年に3、4回参加すること。「同じ時代の車を持つ人同士が当時の思い出を共に語り合えることは本当に楽しい。人脈も広がり、この車を買ったことで人生は変わりました」
■「乗り心地、今の車では味わえ…
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朝日新聞社会部