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 映画「君の名は。」など、県内の実在地が登場する人気アニメ映画3作品の岐阜への経済効果は253億円――。シンクタンク十六総合研究所が11日、そんな試算を発表した。映画の舞台を訪れる「聖地巡礼者」は計約103万人と推計されるという。

 対象3作品は、飛驒市が舞台で興行収入(179・7億円)歴代7位の「君の名は。」、岐阜城などが登場する「ルドルフとイッパイアッテナ」と、大垣市内がモデルとされる「聲(こえ)の形」。10月下旬、インターネット上で全国の20~69歳の男女1万人に3作品を鑑賞したかどうかや舞台を訪れたかどうかなどを聞き、結果から試算した。

 試算によると、作品別の推計巡礼者数は「君の名は。」約75万1千人、「聲の形」約14万3千人、「ルドルフとイッパイアッテナ」約14万人だった。県内巡礼者の推計消費額は229億5100万円。関連産業などへの影響も含めた経済効果は252億9600万円に上るといい、県内GDPを0・19%押し上げる効果にあたるという。

 県の統計では県内への観光客の8割近くが県民を含めた東海地方からだが、3作品の巡礼者の居住地は関東地方32・4%、近畿地方22・7%と、地域を問わず観光客を集めている傾向がみられた。

 調査では、地元自治体などに「聖地マップ」「ホームページによる情報提供」などを求める声が多く、同研究所は「話題作のロケ地となった機会を生かし、現地ならではの価値を伝えることが求められる」と分析している。(山岸玲)