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 安倍晋三首相は14日午前、環太平洋経済連携協定(TPP)の承認案と関連法案について審議する参院TPP特別委員会に出席し、TPP発効の可能性について「大変厳しい状況になってきたと認識している」と述べた。民進の小川勝也氏の質問に答えた。

 首相は「(日本が承認の)意思を示すことができなければ、TPPは完全に終わってしまうと思っている」と語り、危機感を示した。米国のトランプ次期大統領は選挙中にTPPから離脱する意向を語っており、オバマ政権は任期中の承認を事実上断念した。

 首相は一方で「(TPPが)終わったのかといえば、決して終わっていない。アジア太平洋地域の発展に大きな意義があり、何とか推進したいという強い決意は、私も他の国々のリーダーも変わらないと思う」とも強調した。

 首相はまた、17日に予定しているトランプ氏との会談について「自由貿易について私の考え方などを話したい。貿易だけでなく、安全保障も含めて率直に話をしたい」と述べた。自民の三宅伸吾氏の質問に答えた。

 菅義偉官房長官は14日午前の記者会見で、「TPPは極めて重要だという従来の考え方を変えることはない」と強調。17日の首相とトランプ氏との会談の結果にかかわらず、参加12カ国による早期発効をめざすとの考えを示した。