[PR]

 ロボットは東大に入れるか――。国立情報学研究所で人工知能(AI)をめぐるこんな研究を続けてきた新井紀子教授が、その可能性と限界、人間はどんな能力を磨くべきなのかについて朝日新聞に寄稿した。

 今年も、「東ロボくん」の受験シーズンが終わった。東ロボくんは今年ついに、関東ならばMARCH(明治、青山学院、立教、中央、法政)、関西ならば関関同立(関西、関西学院、同志社、立命館)と呼ばれる難関私大に合格可能性80%以上という成績を達成した。だが、東京大学には遠く及ばなかった。現状の技術の延長線上では、AIが東京大学に合格する日は永遠に来ないだろう。

 これまで多くの高校で、東ロボくんについて講演してきたが、私は冒頭で必ずこう問いかけることにしている。「あなたは2021年に人工知能(AI)は東大に入れるようになると思いますか?」

 どの会場でも8割以上の生徒が「入れるようになる」と答える。みんな笑顔だ。AIがもたらす明るい未来を信じているのだろう。「人工知能の進化は日進月歩で囲碁の世界チャンピオンも破ったくらいだから、東大に入ってもおかしくない」と最新の知識を披露する生徒もいる。

 「では」と私は続ける。

 「そのAIが社会で働くようになったとき、あなたは何をして働きますか?どうやってお金を手に入れますか?」

 一転して、動揺が走る。マイク…

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら