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「トランプ王国」を行く:14 @ペンシルベニア州シャロン

 「オレも移民の子だから、トランプの人種差別的な発言には抵抗があるんだ」

 ペンシルベニア州の街シャロンのバーで、フェンス工場の労働者、ロニー・リッカドナさん(38)が言った=写真①。

 ロニーの祖父は、炭鉱や製鉄で栄えた同州にイタリアから移り住み、炭鉱夫として一家を養った。「この国は祖父にチャンスを与えた。米国は世界の玄関口になる国だから、人種や宗教で差別する大統領では具合が悪いな。キミは日本から来たんだろ? もし日本の政治がおかしくなったら、米国に難民申請すればいいんだ。米国は世界の人々を受け入れ、チャンスを与える国なんだからね」

 近くを流れる川沿いにはかつて製鉄所が並んでいたが、グローバル化による国際競争などに敗れて多くが閉鎖・縮小され、一帯は「ラストベルト(さび付いた工業地帯)」と呼ばれる。工場や住宅の廃虚が目立つ=写真②。バーの近くには線路が敷かれているが、もう使われていない。駅舎はレストランに改装されていた=写真③。

 「オレの勤めるフェンス工場では、世界中から鉄パイプや鉄管を輸入しているんだ。どう、びっくりしないか? だってこの一帯は以前、世界で有数の鉄の生産地だったのに、今ではインドや中国から輸入している。この街は地元経済が破壊された『さびれた街(failed city)』。そう、アメリカのとても悲しい街なんだ」

 ロニーは最初「コメディアン」…

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