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 親の介護、子どもの行く末。将来に不安を抱えた30代のシングルマザーは、出会い系サイトで知り合った男と恋に落ちた。優しい言葉をかけてくれた男は、女が金融機関で働いていると知った瞬間、態度を豹変(ひょうへん)させた。

 2016年4月26日、名古屋地裁で開かれた初公判。知多信用金庫元職員の被告の女(33)は視線を落としながら、証言台に立ち、消え入りそうな声で起訴内容を認めた。

 被告「間違いありません」

 起訴状などによると、被告は14~15年に金融機関で入手した顧客情報を、交際していた内装業の男(42)=詐欺罪などで公判中=に漏らし、見返りに現金やバッグを受け取ったとされ、不正競争防止法違反の罪に問われた。

 公判などから事件の経緯をたどる。

 7月5日に行われた被告人質問。黒髪を後ろで結び、黒いスーツにメガネをかけた姿で臨んだ。どこにでもいそうな、まじめな女性に見える。

 裁判官「愛情も金もほしいと思ったのですか」

 被告「……そういうことです」

 被告は06年から同信金で働き始め、11年から融資部で住宅ローンの申請書類の点検などを担当。男との出会いは、14年6月ごろ、出会い系サイトがきっかけだった。

 「安心していいから」。男は被告に優しく声をかけてくれた。被告は男を信用し、好意を抱き、交際が始まった。

 出会って2カ月後、被告が金融機関に勤めていることを男が知ると、状況が変わる。

 被告「はじめは(顧客情報を)…

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