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 ベトナムのフック首相は17日、環太平洋経済連携協定(TPP)批准案の国会提出を見送ることを明らかにした。米大統領選で「TPP離脱」を公約に掲げたトランプ氏が当選し、米国がオバマ政権下でのTPP批准を事実上断念したことを受け、提出する環境にないと判断したという。

 フック首相は17日、ベトナム国会で、「状況が許せばTPP批准案を提出したいが、米国がTPP批准案の提出を断念する中、ベトナムにとって提案する環境が十分整っているとはいえない」と述べ、事実上の批准見送りを表明した。さらに、「TPPに参加しようとしまいと、ベトナムは世界経済との統合を深めていく」と述べた。

 ベトナムでは、TPP加盟によって米国向け衣料品の輸出拡大が見込まれていた。批准を見越してベトナムの縫製工場などに投資する日本企業もあり、日本への影響も出そうだ。(マニラ=鈴木暁子)