拡大する写真・図版 修復工事で上部が平らに舗装された「小河口長城」=中国遼寧省葫芦島市綏中県、平賀拓哉撮影

[PR]

 中国の「万里の長城」の中でも、「最も美しい手つかずの長城」として知られていた城壁の修復工事をめぐり、「景観が台無しになった」との批判が相次いでいる。政府は劣化が進む長城の保護に努めているが、課題は山積している。

 急勾配の細い山道を30分ほどかけて登ると、上部が白くのっぺりと、歩道のように舗装された石垣が現れた。遼寧省葫芦島市綏中県にある「小河口長城」(約8・9キロ)。万里の長城の観光名所の一つとして知られる「山海関」(河北省)から車で1時間ほどの所にある、明(1368~1644)の時代につくられた長城だ。

 年月を経て石垣の一部が崩れ落ち、雑草が生えている。だが、山野に溶け込んだ姿が写真愛好家らの心をつかみ、近年では「最も美しい『野長城』(手つかずの長城)」として知られる存在になっていた。

 その風景が一変してしまったのは2013年。7月から約1年間にわたった修復工事で、城壁の上部が断続的に約780メートルにわたってコンクリートなどで塗り固められた。

 今年9月、ネットメディアの記者がニュース投稿サイトで現場の写真を紹介すると、「これほど自らの文化を破壊できる国があるだろうか」などとネット上で批判が噴出。中国共産党の機関紙・人民日報が「文化財への礼を失するな」との評論を掲載するなど、メディアもこぞって批判した。

 「今回の工事にみんな失望して…

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

この記事は有料会員記事有料会員記事です。

【1/25まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら