ソウル=牧野愛博
17日に韓国であった、日本の大学入試センター試験に相当する「大学修学能力試験」。釜山市で受験した一人の女子高校生が、不正行為で退室処分になった。母親が誤って入れた携帯電話が原因だったが、女子高校生は他の受験生を気遣い、韓国市民の感動を呼んだ。
韓国メディアなどによれば、試験中に女子高校生のカバンから携帯の着信音が流れた。母親が弁当を持たせた際、一緒に携帯を入れてしまったという。
韓国では2004年の入試で、携帯メールを使った不正事件が発生。05年から試験場への携帯などの持ち込みが禁じられ、単純な持ち込みは受験が無効になる。
女子高校生は同夜、インターネットサイトに「私と一緒に受験室にいた方たちに本当に申し訳なかったと言いたい。集中しなければいけない時間だったのに」と書き込んだ。
これを見た韓国市民たちから、19日午後までに640件以上の書き込みがあった。大部分が、「心の美しい学生だ」「試験も大事だけれど、人生は試験だけじゃない」「お母さんは本当によく育てた」といった応援する声だった。
韓国では最近、朴槿恵(パクク…
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朝日新聞国際報道部