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 1989年から「鬼平犯科帳」で、鬼平こと長谷川平蔵を演じてきた中村吉右衛門さん。12月2、3日に放送される「鬼平犯科帳 THE FINAL」(フジ系、いずれも夜9時)でシリーズは惜しまれつつ終了します。長谷川平蔵は実在の人物ですが、原作者の池波正太郎は、吉右衛門さんの実父・八代目松本幸四郎(初代松本白鸚)をイメージして書いたといいます。自身の「鬼平観」をはじめ、かつて平蔵を演じた父との思い出などを語ってくれました。

 ――シリーズ終了を迎える気持ちは。

 私の考えとして、池波正太郎先生の鬼平というのは、密偵や部下に探らせてその報告を聞くだけ、という類の人ではない。探らせたりなんかはしますけど、最後は自分が出てって見極めて、その相手と対決をするということが特徴でもあるものですからね。

 自分で大概、最後は立ち回りだったり激しいことになったりするんですけど、ちょっと年齢的に激しいことは無理になってきました。ただ座敷で報告を聞くだけだったら、ずっと死ぬまで続けられるんでしょうけど、それでは池波作品ではないと僕は思ったので。

 ――演じる上でのこだわりを教えてください。

 やはり人間性ですね。実父をモデルにして書かれた作品です。実父のいろいろなことを目に見ておりますので、人間性を一番大事にする。アクションとかの奇をてらったことはなるべくしないでくださいと監督にお願いしました。

 池波先生の作品が、奇をてらっていなくて、江戸から明治にかけての人々の暮らしぶりを書いている。大正昭和、その辺の戦争でガラリと変わる前の時代。先生はお若い時にそういう世界を生きてこられた方だから、そういう人たちのどういう思いで生きていたのか、どういう生活をしていたのかというのはよくご存じで、映像でなるべく再現したいと。

 なるべく原作に沿った、と言っても役者のいうことですからね。あとは監督とシナリオライターの決めることですから、そうそううまくはいってませんけれども、自分の出てるところだけはなるべく言わせていただくようにいたしました。

 小野田(嘉幹)監督さんが時代劇というよりもアクションをやられてた方。僕のところは気を使って時代劇のように撮ってらっしゃいましたけど、僕のいない部分はアクションでしたねぇ。まあそれがちょうどうまくバランスが取れたのかもしれませんね、今考えると。

 ――演じるにあたって一番ご苦労されたのはどんなところでしたか。

 最初のうちは実父の幸四郎のイ…

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