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 鉄腕アトムやお茶の水博士、ブラック・ジャック、マグマ大使が近未来風のイケメンに――。漫画家の手塚治虫(1928~89)のキャラクターを大胆にリメイクしたオンラインゲームづくりが進んでいる。英語版もできる。監修する長男で映画監督の眞(まこと)さん(55)は「国際的に広く手塚作品を知ってもらうきっかけになれば」と期待している。

 ゲームは「アトム 時空の果て(英題Astroboy Edge of Time)」。大阪市西区のアクティブゲーミングメディア(AGM)が制作中で、来年1月下旬にパソコン版、2月にスマートフォン版を無料(ゲーム内課金あり)でリリース予定だ。

 ゲームの舞台は、かつて平和をもたらしたアトムという男の子が消息不明となっている未来都市。プレーヤーは能力の異なる手塚キャラのカードを駆使し、オンラインで対戦する。

 リリース当初は手塚作品から約150キャラを登場させ、順次増やす。主要キャラのリメイクは人気漫画家の奥浩哉さんらが担い、他の多くのキャラはAGMのデザイナーが手がける。

 AGMはスタッフ約100人の7割近くが外国人。スペイン出身のイバイ・アメストイ社長(39)は「漫画やアニメ好きの外国人にとっても手塚先生は神様」と話す。リメイクには恐れ多い気持ちもあったというが、昨秋、眞さんに「バットマンも原作はコミックだが、映画では時代に合わせてリメイクされ、新しいファンをつかんだ」と提案し、世界に手塚作品の魅力を伝えたいと説いた。

 眞さんは快諾し、「大胆に変えた方が良い」とゲームの制作を後押しした。頭には、漫画家の浦沢直樹さんがアトムの名編「地上最大のロボット」を原作に描いた「PLUTO(プルートウ)」の成功例があった。眞さんは「あれでアトムの評価も変わった。原作を読んでいなかった人が読んでみようと思う、一番望ましい形になった。ゲームでも間口を広げたい」と話す。ゲームでは、登場するキャラの原作情報なども載せ、手塚作品に誘導する仕組みも採り入れる。

 治虫さんが存命なら大胆なリメイクにどう反応するか。眞さんは「悔しいから、自分でやりたがったと思う。常に新しいテーマ・表現に挑戦し、自分と違う才能の持ち主には敏感に反応し、嫉妬もする人だった」と話した。

 アトムやお茶の水博士、ピノコなどのリメイク版は12月2~4日に幕張メッセである東京コミックコンベンションでお披露目予定。(中川竜児)

手塚作品、各国で人気

 手塚プロダクションによると、手塚作品のタイトル数は700以上ある。文化庁の委託で2015年に森ビルがまとめた報告書によると、このうち314タイトルが手塚プロ許諾の正規翻訳単行本として20カ国・地域で流通している。

 最初の海外出版は1981年の…

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