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 台湾第3の航空会社、復興航空(トランスアジア航空)は22日に記者会見し、業績悪化を理由に解散を決めたと発表した。同社は理由を説明しないまま22日の全便を突然欠航。このまま運航をすべて停止する。同社は2014年7月と15年2月に台湾内の路線で相次いで墜落事故を起こし、財務状況が悪化していた。

 復興航空は1951年に台湾初の民間航空会社として設立された。来年1月に株主総会を開き、正式に解散する。近年は台湾内の路線のほか中国路線や日本路線にも力を入れ、12年には日本支社を開設。同社の昨年の年報によると、台湾北部の桃園国際空港と成田や関西、札幌、函館、旭川、那覇の各地を結ぶ路線を開設していた。購入済みの航空券は返金に応じるとしている。

 15年の事故は、58人乗りの旅客機が台北の松山空港を離陸直後にパイロットの操作ミスで市街地近くの川に墜落。墜落直前に高架道路をかすめる旅客機の映像もあり、市街地に突っ込んでいたらさらなる惨事になりかねかなかった、と台湾社会に衝撃を与えた。一連の事故で復興航空の利用が敬遠され、同社によると、今年は第3四半期までに22億台湾ドル(約76億円)の損失が出ていたという。(台北=鵜飼啓)