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第9章:6

 「いったい、あれはなんだったのだろう」

 2015年5月27日から6月12日まで、千葉地方裁判所であった無差別連続殺傷事件の裁判で裁判員を務めた幅美奈子さん(49)はいまでも不思議に思うことがある。

 期間中のお昼のお弁当のことだ。量が多く、値段も500円の一番高い「デラックス弁当」を毎日注文した。ちなみにデラックス弁当を食べるのは、自分とひとりの男性裁判員だけ。ほかの人は裁判官も含めてみな、400円ぐらいの「ふつうの弁当」だった。

 なぜ、そんな大きな弁当を注文し続け、食べたのか。自分でもよくわからない。こんなに食べられるということをほかの人たちに誇示したかったのか、それとも、自分へのご褒美だったのか。「負けない」という闘志の表れだったのか。

 「だんだんと夕食が食べられなくなっていったけど、昼だけはガッツリ食べていました」

 評議室での昼食の時間も裁判が…

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