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第9章:10

 「目には目を、歯には歯を」。千葉地方裁判所で裁判員を務めた幅美奈子さん(49)は昔からそう考えるタイプだ。

 自分の家族や身内が万が一、殺されたら、犯人には同じ形で死んでもらいたい。児童虐待で子どもが餓死したら、加害者は同じ死に方をすべきだ――。そんなふうに考えていた。死刑制度にも賛成だった。

 担当する千葉県柏市での無差別連続殺傷事件の公判は7日目の審理を迎えていた。求刑に先立ち、首や背中を刺されて亡くなった会社員の男性(事件当時31)の母親が被害者参加制度を利用して被告の男(裁判当時25)に質問した。

 「なぜ息子は殺されたのか」

 被告はひとごとのようにこう答えた。「世界平和のためのテロの犠牲者として亡くなったと理解していただきたい」

 腹が立った。何を言っているの…

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