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第9章:12

 「本当にこれでよかったのだろうか」

 千葉地方裁判所であった無差別連続殺傷事件の裁判で、裁判員を務めた幅美奈子さん(49)は判決言い渡しの前夜もまだ、悶々(もんもん)とした気持ちでいた。

 何をしたのかも記憶にない。ただ妹に「ずっと眠れなかった。明日、判決になる」というメールを送ったことだけは覚えている。

 2015年6月12日午後2時半、判決公判が始まった。

 1週間ぶりの法廷だった。201号法廷に現れた被告(裁判当時25)は大声で尾崎豊の歌を歌いながら入ってきた。裁判長が「静かにしなさい」と強い口調で注意。弁護人も「判決を聞こう、被告の義務だ」などとたしなめた。静かになってから、ほかの裁判員とともに入廷した。

 目の前の被告を見て落胆した。

 短パンにタンクトップだった。…

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