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 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)南スーダン事務所のアフメド・ワルサメ所長が23日、朝日新聞のインタビューに応じた。2013年12月に始まった大統領派と副大統領派の戦闘後に110万人超が国外に逃れ、そのうち今年7月の大規模戦闘後が20万人超に上ることを明らかにし、「世界最大の人道危機の一つ」との認識を示した。

 南スーダンの人口は約1200万人。難民は近隣国のウガンダ、エチオピア、スーダンなどに逃れ、ほかに国内避難民も約180万人に達している。ワルサメ氏は「政治的に膠着(こうちゃく)状態で、人々が家に戻れる可能性は見えない。アフリカ連合が仲介に努めており、和平の進展を望む」と述べた。

 またワルサメ氏は「多くの学校が略奪に遭い、机やいすが破壊され、閉鎖を余儀なくされた」とも語った。国連児童基金(ユニセフ)によると、小中学生の初等教育純就学率は13年の42%(女子35%)から昨年は35%(同30%)に下がった。

 国内では散発的な戦闘が続いており、「人道支援のアクセスが大きな課題」とし、危機の拡大に伴って国連機関の財政が困難になっているとも指摘した。

 ワルサメ氏はまた、日本政府のこれまでの支援に謝意を表すとともに、人道支援の継続に期待を示した。(ジュバ=渡辺丘)

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