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 人気アイドルグループ「欅(けやき)坂46」の衣装が「ナチス風だ」と批判された。この衣装のどこが悪かったのか。なぜ問題になったのか。

 問題となったのは、10月のイベントで着用した黒を基調に銀のラインが入った帽子、マントなどの衣装。これがナチス風だと批判された。米国のユダヤ人人権団体が「謝罪を求める」と反発、在日イスラエル大使館は「メンバーをホロコーストに関する特別セミナーに招待したい」と表明した。

 総合プロデューサー、秋元康氏は「事前報告がなく、チェックできなかった」、所属音楽会社のソニー・ミュージックエンタテインメントも「衣装の色やその他を含む全体のデザインが、そのようなイメージを想起させる部分があった」などとして、いずれも即座に謝罪した。

 世界の軍装に詳しい服飾評論家の辻元よしふみ氏は「問題は色やデザインではなく、ワシをかたどった帽章だろう。ワシの紋章は古代ローマ以来の由緒あるシンボルで、現在も各国の軍隊で使われているが、翼を水平に広げ、脚で円形のシンボルをつかんでいる意匠がナチスそっくり。帽子の上部に独立したワシ章が付いている特徴も同じだ」と話す。

 辻元氏によると、芸術家志望だったヒトラーは、軍装にも強い関心を抱いていたという。党組織の親衛隊の制服の特徴的な黒と銀の色使いは、18世紀以来のプロイセン王国の親衛軽騎兵、たすき掛けベルトや開襟にネクタイは、当時最先端だった英国軍のスタイルを採用した。伝統と先端のバランスがとれた「完成度の高い」デザインだったという。

 「だが」と辻元氏は言う。「ナチスは軍装で大衆を憧れさせ、扇動した。『完成度の高い』軍装は今もその記憶と結びついている。あえてタブーの破壊を試みるデザイナーもいるが、必ず『ナチス賛美ではない』ことを示す弁明を用意している。格好よさげなデザインを無自覚に使ったのなら、あまりに不勉強と言わざるを得ない」

 ポップカルチャーが描くナチス…

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