[PR]

 石巻市の食品会社10社の共同出資による初のアンテナショップ「石巻うまいものマルシェ」が25日、JR石巻駅に近い立町2丁目の複合商業施設「石巻ASATTE(アサッテ)」の中にオープンした。震災後に交流を深め、出店を実現させた。

 10社のうち、8社が水産加工業でカキやタラコ、海藻類、練り物などを扱い、2社は鳥肉加工業と農家。100平方メートルあるフロアの目玉は、1品500円以下に抑えた「IPPIN」シリーズ。財布にやさしい価格帯の商品をと各社が開発し、40品ほどそろえた。詰め合わせセットも用意し、多彩な石巻の食文化をアピールする。

 共同出店の母体は2013年秋に発足した「石巻うまいもの発信協議会」。震災後、販路を失った企業が多い中、協議会では研修会や試食会を重ね、新商品の開発で活路を見いだそうとした。震災前はつながりが薄かった会のメンバーがほぼ新会社に移り、自らの店で力を試すことになった。隣接するスペースには、地元の食材を使う日高見レストランもオープンし、連携を図る予定だ。

 津波に襲われた石巻駅周辺は今も水産物を扱う土産物店が少ない。マルシェの運営会社の社長を兼ねるヤマトミの千葉雅俊社長(64)は「復興に向けた起爆剤になりたい」と、観光客の利用にも期待をかける。(加藤裕則)