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 物々しい交通規制が敷かれ、現場はまたもや騒然となった。大規模陥没を起こした福岡市のJR博多駅前の道路が26日未明、再び沈下した。世界も称賛した1週間での復旧完了からまだ10日ほど。市は「沈下は想定内」と強調したが、市民からは不安の声が漏れた。

 現場周辺は約4時間にわたって交通規制が敷かれた。規制線の中にはあちこちに警察官が立ち、消防署員や工事関係者らが慌ただしく路面の状況などを調べた。近くのビルで働く店員や騒ぎを知って現場を訪れた通行人が、不安な表情で作業を見守った。

 道路の沈下をツイッターで知ったという男子大学生(21)は「陥没後すぐに通れるようになったのはいいけど、本当に大丈夫だったのか」。通りかかった女子大学生(20)は「急いで修復しても、こんなことになるなら意味がない」と心配そうに話した。

 近くの居酒屋で飲食していた福岡市博多区の会社員男性(26)は「また通れなくなったりしないだろうか。市長はしっかりしてほしい」と語った。

 午前5時30分に通行止めが解除されると、ライトをつけたタクシーなどが次々と行き交い始めた。歩行者も迂回(うかい)路から戻り、間もなく普段通りの通行量になったが、中には足元を確認しながら歩く人もいた。博多駅に向かっていた男性(50)は「今回はそれほど大事にならずによかった。でも、不安がないと言ったらウソになる」と話した。

 8日に大規模陥没が発生した後、3日間営業できなかった近くのコンビニエンスストアの男性店員(22)は「すぐに規制が解除されてよかった。色々な人に迷惑がかかるので、地下鉄の工事は安全に進めてほしい」とあらためて注文をつけた。