宮田裕介
世界に類のない「自動販売機大国」ニッポン。愛媛県内子町には、丁寧に折られた「折り紙」を売る自販機がある。値段は一つ10~50円。売り上げは少ないが、テレビ番組で紹介され、観光客が訪れる町の「新名所」になった。
田園地帯にある中学校近くの日用雑貨店「岡野商店」の店頭に、その自販機はある。色テープで作った「おりがみ」の文字の下に、紙飛行機や紙風船など18種類の折り紙が並ぶ。
折り紙を折るのは店主の岡野千鶴さん(60)。値段は10円、30円、50円の3種類。くちばしが動くカラスや鼻が動くゾウ(いずれも50円)など、複雑なものほど高額だ。100種類以上の紙を作品によって選び、一つひとつ丁寧に折った作品には、繊細な技が光る。一番人気は手裏剣(10円)で、30円の商品は2カ月に1回、季節に合わせたものと入れ替える。
元々はたばこの自販機だった。…
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