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 「筑紫の女王」と呼ばれた歌人柳原白蓮(びゃくれん、1885~1967)の手紙16通が見つかった。福岡県飯塚市の男性が所有し、真筆と確認された。炭鉱王の婚家から恋人と駆け落ちした後、実家に連れ戻されて監視下に置かれた時期に書いたとみられ、引き裂かれた恋人や息子への思い、出奔への覚悟がつづられている。

 白蓮は1911(明治44)年、「筑豊の炭鉱王」と呼ばれた伊藤伝右衛門と再婚。飯塚市の豪邸に暮らしたが、社会運動家の宮崎龍介と恋に落ち、21(大正10)年に出奔した。

 しばらく龍介と暮らしたが、柳原家に連れ戻されて幽閉され、龍介との子である長男香織を出産。香織とも引き離され、柳原家の監視下で京都の寺や大本教の信徒の別荘などを転々とした。龍介や香織と暮らせるようになったのは出奔から2年後だった。

 手紙を見つけたのは飯塚市職員の山﨑嘉峰(よしみね)さん(57)。地元にゆかりのある白蓮に興味を持ち、大学時代から調べてきた。就職後も資料収集を続け、2011年に東京・神田の古書店が売りに出した手紙を購入した。親族ら宛てで、本名の「燁子(あきこ)」や、この時期に名乗っていたとみられる「瑞光」の署名があり、白蓮を研究する国学院大の中西洋子兼任講師(75)が昨年12月に飯塚市を訪れ、筆跡などから真筆と特定した。

 「何(ど)うしてこんなに私は…

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