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 5度目の核実験を強行した北朝鮮に対し、国連安全保障理事会が11月30日に採択した制裁強化の決議に、北朝鮮製の銅像の取引禁止が盛り込まれた。決議を作成した米国によると、北朝鮮製の銅像はアフリカ諸国の指導者に人気があり、年間数千万ドル(数十億円)の外貨を稼いでいるという。

 「いったいなぜ安保理決議でモニュメントの輸出を禁止するんだ、と思われる方がいるかもしれません」

 決議の日、パワー米国連大使は議場で狙いを説明した。コンゴ民主共和国の首都キンシャサに立つローラン・カビラ元大統領(2001年暗殺)の銅像は北朝鮮製。欧米から「独裁者」と批判を浴びるジンバブエのムガベ大統領(92)は、自らの死に備えて自身の銅像2体の製作に500万ドル(5億7千万円)を北朝鮮に支払ったという。パワー氏は銅像は「世界中に数え切れないほど」あり、北朝鮮の収入源になっていると訴えた。

 安保理関係者によると、政府プロパガンダが発達した北朝鮮には巨大な銅像を精巧につくる技術者がいる。英BBCによると、技術者はアンゴラやベナン、チャド、エチオピア、赤道ギニアなどに派遣されているという。(ニューヨーク=金成隆一)