[PR]

 もうすぐクリスマス。心華やぐ季節だが、食物アレルギーがある子どもがいる家庭で、頭が痛いのがクリスマスケーキだ。最近では卵や牛乳などを使わず、家族みんなで食べられるケーキが手軽に買えるようになってきた。

 全国の公立小中高校などを対象にした国の調査(2013年度)によると、食物アレルギーがある児童や生徒の割合は全体の約4・5%(約41万人)で、前回調査(04年度)の1・7倍に増えている。原因の7割を、ケーキで使うことが多い卵や牛乳、小麦が占めるとされ、食品表示法ではこれらを含む7品目を「特定原材料」として、加工食品などに表示を義務づける。

 ベーカリー大手・アンデルセングループの「タカキヘルスケアフーズ」(広島市)では、特定原材料を使わないクリスマスケーキ(15センチ、税込み3085円など)が好評だ。小麦粉や生クリームの代わりに米粉や豆乳クリームを使用。冷凍便で全国に宅配する同社の通販サイトのほかイオンやローソンなどでも取り扱う。昨年12月の売り上げは5年前の約17倍という。

 三山雅代社長(56)によると、「卵や牛乳を使わないパンを」という顧客の要望で、約30年前からパンやクッキーの開発を始め、06年からケーキに挑戦。粘りを出す小麦粉の成分「グルテン」を含まない米粉のスポンジを膨らませるのに苦労したが、3年がかりで現在のふわふわ感を出せるようになったという。

 「銀座コージーコーナー」(東京)も13年、卵、牛乳、小麦を使わないケーキ(15センチ、税込み3240円)を売り出した。アレルギーのあるわが子から「ケーキっておいしいの?」と問われた社員が提案。直近1年間の売り上げは、初年度の3倍という。

 一般のケーキに比べ市場が小さく、混入を避ける徹底した生産管理が必要なこともあり、利益が大きい商品ではないと両社。だが「生まれて初めてのケーキで、家族じゅうで泣きながら食べた」といった反応にメーカーとしてのやりがいを感じるという。

 購入には予約が必要。コージーコーナーは全国の店頭で受取日の4日前(24日なら20日)まで。問い合わせは、0120・175257(午前9時~午後6時)。タカキは限定ケーキは完売したが、クリスマス飾り付きの通常のアレルギー対応ケーキの予約を13日まで受け付けている(082・892・0238、平日午前10時~午後3時)。

<アピタル:ニュース・フォーカス・その他>

http://www.asahi.com/apital/medicalnews/focus/(足立朋子)