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 プロ野球で最高齢の打撃投手がついに引退を決意した。ロッテは2日、70歳の池田重喜・寮長兼打撃投手の退団を発表した。プロ入りから約半世紀。大半を裏方として過ごし、チームを支えた。

 さいたま市にある選手寮を11月末で去った池田さんは、「本当に幸せな日々だったと思います。個人的にはこれからの老後が楽しみです」とコメントした。

 大分県臼杵市出身。津久見高から社会人の日鉱佐賀関を経て、1968年に大洋(現DeNA)入団。トレードでロッテに移籍後は右肩痛に苦しんだ。1軍では実働7年、通算13勝だった。

 現役晩年は実直な性格を見込まれ、当時の金田正一監督から投手コーチ兼任を任された。引退後は長くトレーニングコーチを務めながら、自主的に打撃投手を買って出る。今よりスタッフの数が少なく、手が足りないという事情もあった。2000年から寮長になり、4年前には初めて打撃投手の肩書もついた。球速は110キロ前後でも、コントロールは確かだった。

 「球団に求められる限りは続けたい」と、年を重ねるほど節制した。腹筋は100回を5セット以上。食事は腹八分目で間食はしない。投げる前は時間をかけてストレッチ、ウォーキングをした。寮生には「当たり前のことを当たり前にやれ」と言い、礼儀や部屋の整理などにうるさかった。引退後の人生のほうが長いという親心からだった。

 今後は子供たちを指導したいと思っている。「きっとこれからも、どこかで投げていると思います」(伊藤雅哉