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 ニュージーランドのジョン・キー首相(55)は5日、首都ウェリントンで行った定期会見で突然、首相を辞任すると表明した。自ら党首を務める保守系与党・国民党の議員総会が今月12日に開かれ、後継者として新首相が決まる見込み。

 外資系金融機関の為替トレーダー出身のキー氏は、2002年の総選挙で国民党から立候補して初当選した。党首として臨んだ08年総選挙で労働党から政権を奪取して以来、連続3期目。来年の総選挙で続投するかが注目されていた。後任には、ビル・イングリッシュ副首相兼財務相(54)が有力視されている。

 キー氏はこの日の会見で、妻子と過ごす時間を増やしたいことが理由の一つとしながらも、「たくさんある要因の一つだ」と述べた。さらに、「何年もの間、自分と似たような環境で(辞任の)一歩を踏み出せない指導者たちを多く見てきた。理由はわかる。辞めがたい仕事だからだ」とも話し、引き際を考えていたことをうかがわせた。(シドニー=郷富佐子