京都観光おもてなし大使・塩原直美
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150年前、大政奉還の場となった二条城=2014年9月、塩原直美撮影
今年も最終回となりました「京都旅レシピ」。京都の1年を振り返るとともに2017年に向けての話題、ニュースをいち早くお届けします。
トピックスの中には観光だけでなく、ビジネスにも役立つ情報もあり、来年も京都へ出かけていただければと思います。
今年の話題として、一過性ではなく、年間を通して話題だったのが、次の三つです。一つ目は文化庁の京都移転、二つ目は伊藤若冲生誕300年、三つ目がNHK連続テレビ小説「あさが来た」ヒロインゆかりのスポットでした。
文化庁が2019年度以降に東京から京都に移転することが決まりました。決定後は移転先の候補場所などを巡る記事が度々、京都新聞に載っていました。完全移転は東京五輪までの実現を目指しており、今後も目が離せない話題です。
江戸時代の絵師・伊藤若冲は4月に東京・上野で開かれた「若冲展」を始め、当コラムでも紹介しましたが、若冲フィーバーが続きました。
「あさが来た」は、主人公のモデル・広岡浅子(1849~1919)が京都・出水三井家(のちの小石川三井家)の出身。17歳まで過ごした旧三井邸(現在はホテル)など、京都でのゆかりのスポットが注目され、多くの人々が訪れました。
その中で、下鴨神社の参道に位置する「旧三井家下鴨別邸」は10月から一般公開が始まり、連日大にぎわいです。この別邸は三井家の共有財産として使われ、近代における京都の名建築、重要文化財に指定されています。
プチ話題としては、日本を代表するモダニズム建築として名高い京都会館が、その意匠を残しつつも最新設備を取り入れ「ロームシアター京都」となって生まれ変わりました。また、京都市動物園のリニューアルが完了。動物生態の見せ方の工夫だけでなく、入園せずとも利用可能なエントランスに動物専門「図書館カフェ」が開設されました。JR京都駅の八条口(新幹線側)も再整備され、タクシープールなどが分かりやすくなりました。
東京や大阪も同様ですが、昨年に続き、外国人観光客が急増した1年でもありました。
それも受けて10月に開業した…
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