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 依頼人に渡すはずの約390万円を着服したとして、福岡県弁護士会は6日、同会に所属する中島信賢(のぶたか)弁護士(48)を同日付で業務停止1年6カ月の懲戒処分にした、と発表した。

 同会の説明では、中島弁護士は2012年10月~13年4月、債務整理に関する複数の依頼人の預かり金約390万円を、生活費や事務所経費に充てたとされる。預かり金の多くは貸金業者から返還を受けた過払い金だった。中島弁護士は「仕事の遅れに体調不良があいまった」と話し、着服を認めているという。

 14年9月以降、弁護士会が設けた市民窓口に依頼人から「頼んでいる仕事が進まない」などの苦情があり、同会が調査して着服が発覚した。一部は返金されたが、全額返せるかは不明という。同弁護士会に所属する弁護士の業務停止処分は今年度3件目。原田直子会長は「再発防止に努力する」と述べた。(稲垣千駿)