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 流れが絶えない自宅脇の用水路を前に、岐阜県大野町の井深貞夫さん(68)は考えた。この流れ、エネルギーに変えられないか――。思い立って13年。井深さんは今年、開発した小さな水力発電システムを用水路に浮かべた。出力は10ワットにも満たないが、特許を取得。世界への普及を夢見る。

出力は6ワット

 幅3メートルほどの用水路。ズボンの裾をひざまでまくり上げた井深さんは、冷たい水の流れに入っていった。

 「これが『発電所』です」。井深さんがいとおしそうに近寄った先の水中で三つのプロペラが回っていた。

 プロペラは、長さ約1・2メートルの細いステンレスのポールを経て水上の小さな発電機につながっている。発電機は自転車のライト用のものだ。

 「自転車屋を一軒一軒回ってゆずってもらいました。『何に使うんや』って怪しまれながらね」。車の廃バッテリーにためた電気はLED照明に使い、自宅の玄関周りを照らす。

 井深さんの「水力発電所」の出力は6ワット。「たったの6ワットとは言わないでほしいんです。立派に電灯をともせるんだから」

 若い頃から空ばかり見上げてい…

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