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 台湾で初の慰安婦博物館が10日、台北で開館した。女性人権団体「婦女救援基金会」が設立したもので、慰安婦制度などの説明や元慰安婦らについての展示がある。開館式に出席した鄭麗君文化部長(文化相)は「同じ間違いを繰り返さないために痛みに向き合う必要がある」などと述べた。

 博物館の正式名称は「おばあちゃんの家―平和と女性人権館」で、慰安婦を中心とした女性の人権をテーマに据えている。カフェを併設しているほか、ワークショップなどを開く空間もあり、人権教育の拠点を目指していくという。

 第2次大戦終戦まで日本の植民地だった台湾でも慰安婦が集められた。同会は台湾の59人を元慰安婦と認定したが、今も存命なのは3人となっている。このうちの一人、陳蓮花さん(92)が開館式に出席して博物館を見学した。

 博物館は台北の中でも古くから栄えて観光客にも人気の迪化街に位置しており、築90年超という3階建て、広さ約500平方メートルの建物を改装した。同会によると開館当初2年の運営費を約2千万台湾ドル(約7千万円)と見込んでおり、これまでに民間からの募金や補助金で1200万台湾ドルを集めたという。(台北=鵜飼啓)

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