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 大型クルーズ船の客として入国した外国人がこつぜんと姿を消す――。そんなケースが相次いでいる。博多港に上陸した中国人は、失踪後、兵庫県の山あいの農園で働いていた。国は昨年、訪日外国人を増やそうとクルーズ船客の入国審査を簡略化しており、そこが狙われた可能性がある。

 兵庫県篠山市の山あいにあるキノコ園。兵庫県警が11月30日、中国人の男女7人を出入国管理法違反(不法残留)の疑いで現行犯逮捕し、身柄を大阪入国管理局に引き渡した。

 捜査関係者によると、うち4人が10~11月に博多港(福岡市)に入港したクルーズ船の乗客だった。篠山市まで約470キロ。栽培ハウスで朝から晩まで働き、2、3畳ごとにベニヤ板で仕切られた居住棟で寝泊まりした。収入は月20万円ほどだった。

 「不法就労の外国人がいる」。匿名の通報が大阪入国管理局にあり、係官が県警の捜査員と踏み込んだ。「4人はほとんど日本語を話せない。自力でキノコ園にたどり着くことは不可能で、裏で手引きした人物がいるはずだ」と捜査関係者は指摘する。

 捜査関係者によると、4人のうち遼寧省出身で、夫とともに逮捕された30代の女は、キノコ園での仕事を中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」の書き込みで知ったと供述。子どもの学費を稼ぐため青島発のクルーズ船(定員約900人)に乗って11月4日に入国。博多から新大阪まで行くと「車で迎えに来てくれた」という。

 山東省出身の30代と50代の男は、上海発のクルーズ船(定員約3500人)で10月17日に博多港へ。調べに「篠山で働かないか、と港で声をかけられた」と説明しているという。

 キノコ園の近隣住民によると、園は10年ほど前からあり、経営者は次々に変わってきた。知人を介し、8月から園を借りていたという大阪府豊中市の会社代表の男性は取材に対し、「運営は中国人の『工場長』に任せていたのでわからない。事件後、工場長とは連絡がとれない」と話した。

■審査簡略化が…

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